読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

sorarix.net

日記、コンピュータ、備忘録、書きたいことを書きたいままに。気まぐれに更新中。

インテリぶる推理少女とハメたい先生

ライトノベル 書評

 

インテリぶる推理少女とハメたいせんせい In terrible silly show, Jawed at hermitlike SENSEI (HJ文庫)

ふと本屋に立ち寄ることがあり、このようなタイトルの本があったことを思い出しライトノベルコーナーへ。しかし、タイトルが思い出せず、かといって関連キーワードを検索しても、なかなかこの本にたどり着くことができずに、困っていたら、Twitterのリプライでお返事をいただき無事にこの本を見つけ出すことができました。

なんと言っても、この本のインパクトは倫理観の崩壊と言われてもおかしくないような「タイトル」 まあよくもこんな本が世間に出回るものだなあと思いながらレジに足を運びました。

原題「せんせいは何故女子高生に○×☆※をぶちこみ続けるのか」で話題沸騰  という、売り文句のつけられた帯を見て、店員さんが若干笑っていたのは私の被害妄想だと思いたいです。

以下、ネタバレ要素を含むため注意、具体的な感想は追記(Continue reading)にて。

さっくりとすべてを読み終えた感想は「何でもありだなあ」といった感じで、話は終始、非道徳的な内容が続きます。決してグロいという訳ではなく非道徳的です。何がどう非道徳的なのかは、タイトルからお察しください。

なお、タイトルにあるような行為に関しての具体的な描写はほぼないです。さっくりと割愛されていて「まあ当然かな」と思いながら、ほんの少し「もうちょっと書いてほしかったな」とも思いました。

分類としては一応「ミステリ」に入るのかなあ……。メタ発言あり、何でもありといった感じで、ミステリ好き(なのかな?)な作者によって書かれた、ミステリに対する皮肉を感じました。といっても、推理することは特にありませんし、とりとめの無い終わりを迎えます。よく言えば、読み手に考えさせるもの。悪く言えば投げっぱなしという感じでしょうか。どこまでが作者の想定なのか、どこまでが作者の力量不足なのかの判断をしかねます。

個人的には「あえてこのような終わらせ方にしたのだろうな」と感じました。現に作中でもそのようなメタ発言やミステリに対する発言がありましたので。

後はキャラクターのしゃべる内容は基本的に作者の思想信条が色濃く反映されているような感じで「ああ、まあそうだよね。確かにそう思うよ」というネタはちらほら。ネットを見ていると誰かが書いているようなこともちらほら。現代の政治や法律のナンセンスさ倫理観のバランスのおかしさをやんわりと問うような内容になっています。これに関しては「ああ、まあ、そうだよねー」といった感じです。

作品の中で笑った(くだらないなあと思いながら笑った)いくつかの言い回しを紹介します(xによる伏せ字は私によるものです)

「……あの娘、せーこーいするのだうらやましいと思ってるから、自分もされたいと思ってxxを否定してるだけであって、決してえーくんの人格を愛しているわけじゃないからね。木之本桜が雪兎さんに抱いた感情だよ。老教授にxされたがる女研究員みないなもん」

「僕が非x女をxすなんて大変困難なことに決まってんだろ! よく非x女」がどうとかでびりびりにされたやつがネットにアップロードされたりするよな?! あれやってんの僕たちだからな!」

「てめえ、お前たちだったか!」

「正解はひとつじゃない、ってやつでしたっけ?」などつなげており、どこからボケが飛んでくるかわからなくなるからこわい。 

障子越しに刺すというのがまず不可能だろうというかそんな常識が些細になるほど、さすが比良坂さんの推理は馬鹿っぽいようで鋭い。死角を狙った実に画期的なトリックであった。もちろん刃でなくちxxんで刺すのがだが、障子越しにやることで東京都としてあまり深く突っ込めなくなるはずだ。文学の死角を利用しているという意味では叙述トリックにあたる、前代未聞の強xトリック。これを考えた僕はやはり天才である。いや、何故東京都にトリックを仕掛けねばならん。

名前を問うただけなのに驚かれた。男子の名前なんて覚えているわけがない

「出版社が売りたがってる小説を面白いと思うのは悪いことじゃないで」

「べ、別にそういうことじゃないですから!」

素直な娘だった。

 

運動をしたことがないらしい比良坂さんは理科教室から出ようとする。そこで止まった。鍵がかかっていたのだ。そうして不思議そうにドアノブをガチャガチャならしたのである。

「……なんですかこれ。古典部シリーズですか」

知らない単語を呟かれた。

 まあだいたいこんな感じ。東京都の下りは「おいおい」と思いながら、最近のライトノベルでは東京都の規制問題いじりが流行の様子です。

ネタバレと書いておきながら、たいしてネタバレはしませんでした。

内容の理解度がちょっと低いのかもしれません。この本は2回か3回くらい読み返した方が、張られた伏線を回収することができていいかもしれません。ただ、もう純粋な目(主人公が全く純粋じゃないですが)で比良坂を見ることはできないですね。でも、なんというか、ウザかわいいというか、キャラクターとしてはかわいいと思います。イラストもないように準じた感じで、アニメ色が少なくよくマッチしているんじゃないかなと思いました。

内容が気になられた方は最寄りの書店かAmazonにてお買い求めください。